元銀行員 ✖ 税理士フカオーくん のメチャクチャわかりやすい財務と融資のブログ

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融資を受けてすぐ。「定期預金してください!」 どうしますか?

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いつも世話になっているから・・・

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先日の月次会議でのこと、

社長さんから、こんな質問があった。

「先日、政府系の金融機関から

 融資を受けた5000万円なんだけど、

 ウチのメインバンクの支店長が、

 すぐに使う予定がないなら

 ウチで定期預金にして

 って言ってきたんだ。」

「いざという時に取っておきたいし、

 その支店長には、

 いつもとても世話になっているし、

 全部、定期預金にしていいかな?」

 

みなさんなら、どうしますか?

 

この会社は、電器関連の製造業。

メインバンクとは、借入金の8割、

5億円超の融資を受けている関係だ。

 

今日は、

企業が定期預金をするのがいいのか

3つの視点から考えてみよう。

 

こんな経験ないだろうか?

 

皆さんは、あるとき

金融機関から2000万円の融資を受けた。

1か月後に 担当者から

「定期預金1000万円おつきあいいただけませんか」

「1年満期でいいです。いつ解約しても良いですから」

 

社長さんって、

とても人情味のある方が多い。

毎週のように訪問してくれて、

一緒にコーヒーを飲みながら、

話を聞いてくれて・・・

会えば会うほど情ってわくもの。

「つきあってあげたいな」

「いいよ。すぐに使わないから定期にするよ」

 

金融機関が定期預金を依頼してくるのには

当然、理由がある

 

1つ目は、保全だ。

定期預金って、

自由に使うことができない。

当座預金普通預金は、

金融機関の承諾なく引き出すことができるし、

いつでも資金移動することができる。

一方、

定期預金は、通常、窓口に行かないと解約することができない。

いつでも自由に解約できるかというと・・・

融資を受けているのか、

融資を受けていないのか

で対応って違ってくるんだよね。

 

考えてみてほしい。

皆さんが定期預金を解約に行くときって、

どんな時だと思う?

業績がいい時には行かないよね。

だいたいは業績が悪くなった時。

資金繰りがピンチになった時、

定期預金があるから解約しよう

となる。

 

そんな状況のときに、金融機関に行った。

金融機関は、会社の定期預金を

「どうぞ! どうぞ!」

と解約に応じてくれると思う?

融資がなければ解約してくれるでしょう。

融資があったら、

金融機関側からしたら、

融資が返ってこなくなるリスクがあるよね。

じゃあ、どうなると思う?

 

社長「定期預金を解約したい」

と金融機関の担当者に相談した。

担当「利息が負担になっていますよね」

「ウチの融資が減るのは残念です。

 御社のために、

 利息の負担を減らしましょう。

 定期預金で借入金を返しましょう」

社長「〇〇くん、ホントに親切だね」

「うちのことを真剣に考えてくれて、嬉しいよ」

「なんだ解約できるじゃん」

と勘違いしていないですよね。

 

定期預金の解約はできたけど、

借入金の返済にあてられただけだから!

 

資金繰りがピンチの時に大事なのは、

お金を確保すること。

目先の数十万円の支払利息を節約するために、

定期預金を解約して、

数百万円、数千万円の借入金を返してしまったら、

使えるお金はさらに減ってしまうよね。

 

長くなるので、今日は、ここまで。

2つ目、3つ目の理由と

この場合の銀行対策については、

次回のブログで解説するね。

 

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