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【必見】別居の親を扶養に入れたら 15万円も節税!?

義理の親だって 扶養に入れる場合がある

 

別居中の親は 扶養じゃないでしょ と思っている人が多いけど

 

その親を扶養に入れたら 10万円以上も節税 

になる場合があるよ

 

今回の扶養控除は 税金上の扶養控除 の話

 

 

先日、相談に来た個人事業主のお客さんに話を聞いたら

義理の両親に毎月5万円生活費を渡していた

かつ義理のお母さんは特別障害者だった

個人事業主の所得は1,000万円を超えていた

でも、確定申告書に 義理の両親の扶養控除の記載がなかった

 

これってメチャクチャもったいない

毎年、何十万円も損してたじゃん😔

 

そのお客さん、

税理士事務所に任せてあるから大丈夫だと思ってた

と言っていたので気になるようだったら申告書を確認してね

 

 

じゃあ、いくらお得になるか💰

 

まずは 扶養控除 の説明から・・・

 

 

所得税も 住民税

 

計算するときに 扶養控除というのがある

 

この扶養控除って、所得控除のひとつ

 

所得控除とは、

税金を計算する前の所得から引くことができるもの

 

だから、

扶養控除が増えれば 税金は安くなる

 

 

この扶養親族って

6親等内の血族 と 3親等内の姻族 が対象

 

難しいよね💦

 

血族とは 血のつながっている親族

姻族とは 配偶者側の親族 のこと

 

つまり

自分の親だけでなく、妻の親だって対象になる

 

 

扶養親族の要件は、

① 生計を一にしていること

② 16歳以上であること

③ 合計の所得金額が48万円以下であること

  ・年収であれば103万円以下の人

  ・年金もらう人は65歳以下なら年金108万円以下の人

  ・65歳以上なら年金158万円以下の人

 

生計を一にする = 別居ではない ではなくて

生計を一にするには、別居だって含まれている

 

 

大学生の子供が親元離れて地方で一人暮らししていたら

どう?

 

別居だけど、仕送りしていてたら、生計は一緒だよね

 

だから、

別居の親でも生活を支えていたら

常に生活費等を送ったりしていたら

別居でも生計を一にしている となるんですよ

 

この扶養控除って、

誰か一人にしか入れられない

所得の高い方から控除するのが最も節税になる

義理の親であっても、扶養しているなら、

所得の高い方から控除するのがいい

 

 

次に 

別居の親を扶養に入れたら いくらお得になるか?

 

扶養控除は

別居の70歳以上の親を扶養していると 48万円

その親が要介護状態だと障害者控除も受けられる 27万円

そうすると 合計75万円 も所得から控除できる

 

その親が要介護状態で、要介護3以上で特別障害者に該当すると 40万円で

そうすると 合計88万円 も所得から控除できる

 

仮に、

給与が500万円の人で

別居の親が70歳以上、かつ特別障害者だった場合

所得税率が10%だとすると

 ▲88,000円 所得税が減る

 

住民税は

70歳以上の別居の親の扶養控除は 38万円

その親が特別障害者だった場合   30万円

合計 68万円 所得から控除できる

住民税の税率は 10%なので

 ▲68,000円 住民税が減る

 

そうすると

合計 ▲156,000円 

も税額が減ることになる

 

所得税率が20%の人だったら

 ▲244,000円 税額が減るし

 

所得税率が30%の人だったら

 ▲332,000円 税額が減る

 

これ知らなくて、申告していなかったら、もったいないよね

 

 

※特別障害者に該当するかどうかは自治体によって基準が異なるよ

 

※要介護者で、障害者手帳等を持っていない場合、

自治体に認定申請を行うと証明書を発行してもらうことができる

 

 

 

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ま と め

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扶養控除って

会社員の場合には、

年末調整で受けられるから

扶養控除申告書に忘れずに記入してね

 

生活費のお金は手渡しよりも

記録が残る送金の方がベター

 

税務署に何か言われても証拠になるからね