元銀行員 ✖ 税理士フカオーくん のメチャクチャわかりやすい財務と融資のブログ

債務超過1億円からのV字回復2期で解消 銀行から融資を受けやすくなる決算書をつくる 銀行交渉が得意! 銀行に同行し面談・説明します! 節税 資金繰り

【必見】 領収書にインボイス番号がないと 経費にできない!?

 

最近よく質問を受ける

 

インボイス番号の記載がない領収書は、経費にできないですよね?』 

 

ホント、混乱してる

 

インボイスって

税務の専門家でない人にとっては

ホントに わかりにくいし、

ややこしい制度!!

 

税理士にとっても

説明をする時間が メチャクチャ多い

 

どんだけわかりやすく

お客さんに 説明したからって、

国から報酬もらえない

 

ホント やめてほしい

もっとわかりやすい制度にしてほしいです!

 

今、世の中では

インボイス番号のある駐車場を探しまくる人がいて

インボイス番号のある飲食店を探しまくる人がいる・・・

 

インボイス番号を持っていない先で飲食をしたら どれだけ損 をしてしまうのか見てみよう!

 

まず、結論から・・・

 

領収書に

インボイス番号の記載がなくても、経費にできる

 

でも

インボイス番号の有無によって、

経理の仕方が変わってくる

 

インボイス番号のない領収書は

法人税所得税の経費にはできるけど

消費税の控除ができない 

 

具体的に 見てみよう

 

例えば 飲食店で

税込み 11,000円(消費税率10%)を払ったら

税抜き10,000円 消費税は1,000円 だよね

 

そのお店はインボイス番号をもっていなかった・・・としたら

 

消費税を計算するときに

 

今までであれば

お店に 支払った消費税の1,000円って

売上等で預かった消費税から控除することができたけれども

 

令和6年10月1日からは

インボイス番号を持っていない先からの仕入れは

支払った消費税1,000円のうち 800円しか控除できなくなった

 

(これは向こう3年間は支払った消費税額の80%は控除できるという経過措置によるもの)

 

つまり

消費税は 200円分 損をする

納める消費税が 200円 増えてしまう

 

だけど・・・

その控除できない消費税200円分は

法人税所得税の経費になる

 

法人税等を25%とすると

法人税等は

200円×25%=▲50円 減る

 

そうすると 実質的には

200円-50円=150円 

納める税額が増えるいうこと

 

つまり このケースでは

インボイス番号を持っていない先

税込11000円

を支払ったら 今までよりも

税の負担が

150円 増える

ということ

 

インボイス番号を持っていない先からの仕入って、それほど多くはないと思うので

 

仮に

インボイス番号を持っていない先からの仕入れや

インボイス番号を持っていないお店での飲食が

 

年間で合計30万円(税抜き)

だったとしたら

 

消費税の負担は   6,000円 増えて

法人税等の負担は ▲1,500円 減る

 

増える負担は

年間 4,500円 

 

 

インボイス番号を持っていない先からの仕入れや飲食は

メチャクチャ損すると思っている人が多いけど

 

これって、そんなに大きくないよね

 

そう考えると

わざわざ

インボイス番号のある駐車場を探したり

インボイス番号のある飲食店を探す手間の方が

大きいと思う

 

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ま と め

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インボイスにより 増える税額よりも

毎回、毎回、毎回、毎回、毎回・・・

経理処理をするときに 領収書をみて

 

インボイス番号の記載があるのか

インボイス番号の記載がないのか

 

わざわざ

インボイス番号を探す手間

事務で増える負担の方が大きい

(人件費や作業時間)

 

ホントに 手間・・・です