元銀行員 ✖ 税理士フカオーくん のメチャクチャわかりやすい財務と融資のブログ

債務超過1億円からのV字回復2期で解消 銀行から融資を受けやすくなる決算書をつくる 銀行交渉が得意! 銀行に同行し面談・説明します! 節税 資金繰り

無借金経営 の社長は優秀か ?

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借金は悪?

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先日、お客さんから、開業したばかりなんだけど、経営と資金繰りに困っている飲食店があるから話を聞いてほしいと依頼があった

 

その飲食店は、内装工事や設備をすべて自己資金で行っていた。

自分で足りない分は、親から借りて総額   1000万円。

設備に900万円を投資して開業した。

開業時の手元のお金は100万円だった。

予想と違って、売上が思ったように伸びず、資金が底をついてきたところでの相談だった。

 

『お金がないから、商品開発ができない』

『お金がないから、チラシをうてない』

『お金がないから、HPも作れない』

『お金がないから、仕入もキツイ』

『でも、借金は嫌い。借入はしない』

『すべて自己資金でやっている』

『今後も借りたくない』

 

『うちは、借入をしたら潰れますよ。倒産しますよ』

 

一貫して、その姿勢は変わらなかった。

 

 

みなさん、これを聞いて、どう思いますか?

 

 

世間では、

『借金はしない方がいい』

無借金経営をしている社長は優秀だ

と考えられているけど、それは間違っている。

 

そもそも銀行からお金を借りないと、会社を大きくできない。

 

業種によるけれども

飲食店、美容院、製造業・・・

無借金経営で会社を大きくするのは無理だ

 

借金があると、債務超過になって倒産する

と言う人がいるけど

トヨタ自動車には、26兆円の借入金があるし

ソフトバンクだって、21兆円の借入金がある

 

どの会社もお金を借りて大きくなった。

 

いい商品を作るために借入をして、

投資をして、利益をだして、

そしたら、もっとお金を借りられるようになって、

更に素晴らしい商品やサービスを、世の中に提供するために投資をして、

更に利益をだして、

益々会社が大きくなっていく。

 

その好循環のサイクルをつくることが重要だ

 

地域のナンバーワンや、業界ナンバーワンの地位をとったら

たくさんの利益を得られて、いずれ無借金になれるかもしれない。

 

でもナンバーワンになるためには、お金が必要だし

そこにいくまでには、借金をするしかない。

 

『会社の利益をだすために お金を借りることは悪なのか』

『会社を大きくするために、お金を借りることは悪なのか』

 

結局のところ

『経営には無借金がいい』と言っている人は

事業不振でお金が足りなくなったから、借入をする

というマイナス・イメージ、固定概念に縛られているし

資金を調達して、売上や利益を伸ばす自信がないんだと思う。

 

お金って、レバレッジを効かせるためのもの!

 

売上をあげるために 投資をする。

利益をあげるために 投資をする。

 

お金がないからと待っていたら

ビジネスチャンスを逃してしまう。

 

ビジネスチャンスを誰よりも先に掴んで

それをものにしたら

利益を大きくできるから

早くに儲けることができる。

 

 

借金をしたら倒産するのではない、

お金がなくなったから倒産するのだ。

 

それでも無借金がいいと言うのなら

借入金と同額の預金を持つのを目指せばいい、と思う。

実質的に無借金経営と同じだから。

 

「借金をしないで自分でコツコツ貯めてから投資する=良いこと」

では、事業の成長のスピードは遅くなる。

 

借入金は、悪ではない。

借入金は、

手元資金を厚くするためのものであり、

利益拡大・事業成長を早めるために利用するもの。

借入金を、未来のための投資に使おう!

 

チャンスをつかむために、

経営を安定させるために、

金融機関とうまく付き合うことも社長の大事な仕事だ。

 

 

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元銀行員✖税理士 フカオーくん