元銀行員 ✖ 税理士フカオーくん のメチャクチャわかりやすい財務と融資のブログ

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銀行に担保を入れたら、どうなる?

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担保を入れるのは・・・有利?不利?

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「銀行が、すんなりお金を貸してくれた」

これが必ずしも良くないケースがある。

紹介していこう!

 

少し前のお話。

そのとき、ボクは関与していなかった。

 

小売業の社長、無借金経営をしてきたが、

業績順調で、事業拡大に向けて

初めて融資を受けることにした。

社長1人で、銀行と初めて面談した。

どのように銀行と交渉したらいいのか、

不安だった。

 

社長「1,000万円貸してほしいです」

銀行「無借金ですか。すばらしいですね!」

社長「銀行が初めてで、どうしていいのかわからないです」

銀行「担保となる不動産ありますか?」

社長「あります」

 

後日・・・

銀行「5,000万円の根保証をつけて融資できます!」

社長「貸してもらえるんですか。ありがとうございます」

 

社長は、根保証が何か知らなかった。

OKが出たことで、舞い上がってしまった

 

銀行から、「この書類を提出してください」

と言われれば、多くの社長は借りたい一心。

銀行の言うことはすべて正しいと思い込み

契約書も内容も理解に努めず

銀行の言いなりになりがち

 

そして

何の疑問もなく

担保を差し出す

 

こうなるのは、なぜか?

社長が無知だから。

 

根保証って、根抵当権ともいう。

保証人は、設定した額の範囲内において

返済の責任を負う契約のことで

返済が終了しても担保は解除されない

次に融資を受ければ

また、その融資の保証人となる。

 

一方、普通抵当権というのは

特定の融資に設定される担保で

対象の融資を完済すれば効力はなくなる。

例えば、住宅ローンのようなもの。

 

銀行は、

「普通抵当権は、設定・抹消のたびに、

 登記の手間と費用がかかる」

といって根抵当権をすすめてくる。

 

この根抵当は、

銀行にとってはメリットが多い

返済できなくなった場合に、

担保から回収できることに加え、

将来の融資の担保をとった

ことにもなるからだ。

 

さらに

過去無担保で融資をしていたら、

根抵当権を設定したことで

その効力は過去の融資にも及ぶ

過去の融資にも担保をとった

ことになる。

 

さらに、さらに

他の銀行の防衛対策にもなる。

5,000万円の根抵当があると

他の銀行は、次の順位で担保を取りにくい。

担保をとっての融資はしにくくなる。

 

もし、担保をとった銀行が

1,000万円しか融資していなくて

担保の余力が4,000万円もあっても

その不動産を 他の銀行からの融資に

活かすことができなくなる。

 

根抵当権をとることで、

取引銀行をひとつに絞らせてしまうような

優位な立場をつくりやすくなる!

 

銀行との取引は、複数あった方がいい!

取引銀行がひとつだと、

その銀行から都合よく利用されがちだし、

他の銀行から、

借入で有利な条件

引き出せなくなってしまうから。

 

根抵当権は、一旦設定すると

なかなか外すことができない。

 

担保をはずしてほしい

と申し出ても

銀行が、担保解除に

すぐ応じてくれることはまずない。

 

よい資金調達をするためには、

銀行の言いなりに

ならなくて済むよう

銀行の勉強をすることも重要だ!

 

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