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外注のメリットは何？
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建設関係の社長から、相談があった。
「よく現場で一緒になる個人事業主が
ウチで働きたい
って言っているんですけど
社員として採用するのと、
外注のままだと、どう違いますか？」
社員がいいのか、外注がいいのか
どう判断するのかって、
なかなか難しいよね。
今回は、
外注と社員、どっちがいいのか
考えてみよう。
外注費って
自分の事業を 外部の人に手伝ってもらったとき に払う経費だよね。
外注費の主なメリットは３つある。
①給与じゃないから、社会保険料を払わなくていい！
社員を採用すると、
会社は、社会保険料を負担するよね。
負担する額は給与の１５％。
例えば
給与３０万円の社員を採用したら、
会社負担の社会保険料は
毎月４５，０００円
みなさん知っての通り、
社会保険料の負担って結構デカイ。
給与３０万円の社員を採用したら
毎月３４５，０００円が必要で
年間４１４万円
かかるということ。
これが外注だったら
社会保険料は、かからないから
毎月、必要な額は３０万円、
年間３６０万円。
つまり、外注費の方が
年間で５４万円
支払いが少なくて済む。
②消費税の負担を減らすことができる
外注先へ支払った費用には、
消費税が含まれているんだよね。
税込で３０万円を支払ったら、
内訳は、
税抜き額 約２７３，０００円
消費税 約２７，０００円
外注に支払った消費税の額って、
納める消費税額を計算するときに、
売上で預かった消費税から、
引くことができる。
そうすると、
支払う消費税の額は、
年間で約３３万円減る
ことになるよね。
(インボイスは考慮していない)
ちなみに、
給与は消費税のかからない取引だから、消費税を計算するときに
消費税分を引くことはできない。
③仕事がない時に、費用がかからない
社員にすると、
仕事が減ったときでも、必ず給与を払わなければならない。
外注だったら、
仕事が減ったときには、仕事を頼まなければいい。
柔軟な対応ができるのもメリットだよね。
だけど、
外注にはデメリットがある。
売上受注の計算を立てにくい
外注先が、他の仕事が忙しいと
仕事を依頼しても、
来てもらえない時があるよね。
そうすると、
仕事が取れるのに、
売上のチャンスを逃してしまう。
社員がいれば、仕事を取りやすいよね。
最後に
外注にするときの留意点を伝えよう。
あなたが外注費にしたとても、
外注先の働き方があなたの会社の社員の働き方のようだったり、
処遇があなたの会社の社員のようだったり、
外注費の計算が、給与のような時間外手当や早出手当があったりすると、
税務調査の時に
「その外注先は外注として認めない。社員だ」
とみなされて、
外注費を否認 されることがある。
そうすると、
預かった消費税から引いた消費税が認められず、否認された消費税の額を払わなければならなくなる。
これに加えて、
給与とみなされた時まで遡って、その時から現在までのその者の源泉所得税を税務署に納付しなければならなくなる。
外注費が
税務調査で否認されないために・・・
必ず次のことをしよう。
・外注先と業務委託契約書を締結する
・毎月、請求書を提出してもらう
・給与に誤解されそうな、まぎらわしい名称の手当はつけない
・毎年、外注先に必ず確定申告をしてもらう
メリット、デメリットをみて
外注にするか、社員にするか
決める参考にしてね！
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