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メチャクチャな月次決算
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「今お願いしている会計事務所から、
毎月、試算表をもらうんですが、
もうかっているのか、どうなのか
見てもサッパリ分からないです。」
「会計事務所の担当に聞いても
黒字の月は、
このままがんばりましょう！
赤字の月は、
経費を減らしてください。
売上を増やしてください。
しか、言わないんですよ。」
「試算表って
役に立つんですか？」
こういうことって、
ホントによくある。
ボクは、
月次決算書、月次推移表
を見せてもらった。
損益がトントンの月もあれば、
＋１２００万円 黒字の月 があれば
▲１４００万円 赤字の月
＋ ３５０万円 黒字の月 がある。
この会社は
どんな会社かというと
自動車メーカー向けに
プラスチック部品をつくる企業。
月ごとの損益がバラバラ。
でも、
月ごとの売上は、
とても安定していて
ほぼ変わらないんだよね。
なんで損益が
メチャクチャなのか 分かるかな？
こういう月次決算書って
まあまあよく見るよ。
でも
このような月次決算書だったら、
経営の何の役にも立たない
から、月次決算書をつくる意味はない。
銀行の信用だって落ちるよ。
適当な月次決算書をつくる会社だな、
数字のことわかっていない会社だな
って。
結論からいうと、
在庫を計上しないと
下のような月次決算書になるんだよね。
５月 ６月 7月
売上 2000 2000 2000
仕入 ▲1300 ▲3000 ▲ 500
粗利益 700 ▲1000 1500
経費 ▲ 350 ▲ 400 ▲ 300
損益 350 ▲1400 1200
毎月、在庫を計上すると・・・
５月 ６月 7月
売上 2000 2000 2000
月初在庫▲ 300 ▲ 600 ▲2600
仕入 ▲1300 ▲3000 ▲ 500
月末在庫 600 2600 2100
原価 ▲1000 ▲1000 ▲1000
粗利益 1000 1000 1000
経費 ▲ 350 ▲ 400 ▲ 300
損益 650 600 700
毎月、在庫を集計するのはムリ
という社長さんがいるけど、
在庫は、絶対計上すべき。
在庫を計上することによって、
もし原価率が急激に上がっていたら
製造過程で、
トラブルがあって原料をすべて廃棄した
とか、
社長に報告があがっていなかったような
思わぬ原因がわかることだってある。
数パーセントの原価の上下でも
営業担当が値引いて安く販売したとか
月次決算書から問題点が
見えてくる。
課題がわかったなら、簡単だよね。
次月は、それを改善していく。
そうすれば、利益は増えていくよね。
会計事務所に支払う費用を抑えすぎて、
ちゃんとした月次決算書をつくってもらえていないのか。
会計報酬はたくさん払っているのに、
会計事務所が数字をただ打ち込むだけの事務所なのか、
どちらかはわからないけど・・・
毎月の月次決算書が
損益ブレブレ
上下変動しまくりだったら、
申し訳ないけど、
その会計事務所は、やめた方がいいと思う。
月次決算が出たら
良いこと悪いことを検証する。
毎月、課題を解決することを
積み重ねていけば、
どんどん利益体質になっていくよね。
会社は、ますます強くなる！
月次決算書の見方がわからないなら、
会計事務所に説明してもらえばいい。
月次決算をしっかり組もう！
完璧な月次決算書でなくていいから
翌月１０日までに
月次決算書を出すのがオススメだよ！
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