元銀行員 ✖ 税理士フカオーくん のメチャクチャわかりやすい財務と融資のブログ

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月商売上1億円 月次決算が赤字!? なんで?

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理由がわからない どうしたら?

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今日のお昼過ぎ、電話が鳴った。

社長「今月の売上1億円を超えたのに

   月次決算が赤字なんです。

   理由が、わからないです。」

 

電話をしてきたのは、

自動車関連部品の製造 を手掛ける会社の社長さん。

ボクは、セカンドオピニオンとして

支援している。

 

今回は、

月次決算の赤字の間違いを

見破った方法

についてお伝えしよう!

 

この会社、

損益がトントンだった前月に比べて、

当月は売上が

2,000万円

アップした。

しかし、

月次決算が赤字だった。

 

顧問税理士に聞いても、わからない。

社内幹部で検討しても、わからない。

 

社長「こんなはずはない。おかしい💦」

ややイラ立っている様子だった。

 

そこで、

ボクに電話してきたというわけ。

ボク「まぁ落ち着きましょう!

   確認してみますね。

   わかり次第、連絡します」

 

すぐに、

月次決算書を共有してもらった。

 

この会社の会計処理は、

別の税理士事務所が行っている。

 

この会社には、

3つの部門があって、

生産は各々の工場で行っていた。

だけれども

部門会計が組まれていない。

だから、

月次決算書を見て、

各部門の損益を把握することができない。

 

部門が複数あって、

部門ごとの損益がわからないと、

各部門が

いくら儲かっているのかわからないし

ある部門が

大きな赤字を出していたとしても見えないことがある。

 

だから、

ボクは部門会計をオススメしている。

 

ところが

ここの税理士事務所は、

部門会計を組んだ経験がなく、

部門会計をすることができない。

 

この会社と、

その税理士事務所との付き合いは、

先々代の頃からと古く

税理士事務所の変更はしない

という方針だった。

 

それを前提として、

ボクに依頼があり、

お手伝いするようになったのは、

2年前からだ。

 

最初の面談のときに

部門会計を打診したけど

取り巻く状況を考慮して

ひとまず断念した。

 

最初の会議では、

社長さんに、

現況や展望、たくさん聞かせてもらった。

社員への思い、家族、夢なども・・・

 

そして、

現場を見させてもらって、

生産、仕事の受注から検品、出荷、

営業、経理などの話も聞いて

決算書を細かく分解させてもらった。

 

月次決算書を共有してもらえば、

ボクで部門損益を出せるようにした。

 

それからは、

定期的に、

月次決算を分析報告、進言し、

適宜、相談にのってきた。

 

3部門の売上高の割合はというと、

70%、20%、10%。

月商が1億円とすると

第一部門 7000万円

第二部門 2000万円

第三部門 1000万円

といった具合だった。

 

なぜ、月次決算が赤字となったのか。

ボクからしたら、

最初から目星はついていた。

 

「在庫だろう」と。

 

仕入の金額をみると

通常月よりも600万円多く、

それなのに在庫が100万円しか増えていなかった。

 

第一部門の粗利益率を計算した。

前月まで粗利益率

40%だった。

当月粗利益率

34%だった。

(粗利益率=粗利益/売上)

 

やっぱりね。

 

すぐに社長さんへ電話した。

 

粗利益率のことを伝えた。

 

ボク「在庫の計上が漏れていませんか?」

  「前月までの粗利益率から推計すると

   在庫が500万円前後少ないです」

 

社長「在庫あっていないですか?

   そう言われてみると、先月は、

   生産トラブルなんやらがあって

   仕入が増えたり、原料を返したり、

   そんなんが多くて、

   ゴタゴタしてました」

  「在庫、再度、調べてみますわ」

そこで電話を切った。

 

1時間後・・・電話が鳴った。

 

社長「先生、わかりました。

   ドンピシャでしたわ。

   のっていない在庫が

   470万円ありました」

  「先生、よくわかりましたね。

   ありがとうございます!」

 

製造業、飲食業など、

毎月、粗利益率は出した方がいい。

 

粗利益率が変動した場合には、

今回のように在庫の計上漏れが見つかることもあれば、

従業員がいつもより高く原材料を購入していたなんてことが見つかる場合もある。

ときには、

生産ミスで従業員が勝手に原料を廃棄してしまったり、

誰かが原材料を盗んだ、盗難にあったことだって考えられる。

 

粗利益率の改善を

業績アップ

につなげることだってできる。

 

年商1億円の会社が

粗利益率を1%改善したら、

100万円 利益が増える。

3%改善したら、

300万円 利益が増える。

 

これって

100円の商品を101円で売る

100円の商品を103円で売る

ことで実現できる。

 

課題や問題点を発見できる会計事務所もあれば

何を聞いても質問が返ってこない会計事務所がある。

 

どこも同じと思っている人がいるけど、

会計事務所は、いろいろ違う。

 

適切な助言をしてくれる会計事務所を味方につければ

会計費用を上回る効果が期待できると思う。

 

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